| 
        
          
            | 小説 イオの末裔
 〔Kindle版〕
 販売開始しました。
 |  
            | 
 |  
            | 《内容》 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
 |  | 
  
    | トビト記 |  
    | トビトの家族と天使ラファエルの活躍(4) |  
    | サラ |  
    | Sarah|「女王」|ヘブライ語 |  
        
          
            | ■魚の匂いが悪魔を追い払う 
 
 トビトの息子トビアと結婚することになった同族の娘。トビトの親戚ラグエルと妻エドナの娘で、両親とメディア地方に住んでいた。
 思慮深く、勇気があり、たいへん美しい娘だったが、悪霊のために不幸な境遇にあった。
 サラはこれまでに7人の男に嫁いだが、初夜を過ごす前に、そのつど悪魔アスモダイが男を殺してしまったのである。このため、サラは女奴隷にさえ馬鹿にされた。
 「あなたが、御主人たちを殺したのです。あなたは7人の男に嫁ぎながら、どの方の名も名乗らなかったではありませんか」。
 サラは大いに嘆いて神に祈った。
 神はサラの祈りを聞き、天使ラファエルを地上に派遣し、トビアとサラが結婚できるように計らった。
 初夜の部屋で、トビアは天使ラファエルにいわれたとおり、旅の途中で捕獲した魚の肝臓と心臓を取り出し、その上で香をたいた。
 すると、魚の匂いが悪魔を追い払い、悪魔はエジプトの方へと逃げて行った。
 ラファエルがこれを追い、捕まえて手足を縛り上げた。こうして2人はめでたく結ばれ、トビアはサラを連れて故郷に帰ることができたのである。
 |  |  |