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            | 小説 イオの末裔
 〔Kindle版〕
 販売開始しました。
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            | 《内容》 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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    | エレミヤ書 |  
    | 預言者エレミヤの物語(13) |  
    | ネブザルアダン |  
    | Nebuzaradan|「ナブーは子孫を与えられた」|アッシリア語 |  
        
          
            | ■あなたはいまから自由だ 
 
 紀元前6世紀のバビロニア王ネブカドネツァルの親衛隊長。紳士的で礼儀正しい男だった。
 ネブカドネツァルは紀元前587年にユダ王国の首都エルサレムに攻め込み、徹底的に破壊した。
 このとき貧しい農民を除くエルサレムの有力者すべてが捕らえられ、バビロニアに連行された(第2回捕囚)。
 この仕事を担当したのがネブザルアダンだった。
 しかし、彼はエルサレムの人々に対して残酷に振る舞うこともなく、とくに預言者エレミヤに対しては王からも大切にするように命じられていたので、終始紳士的に振る舞った。
 捕囚の一行がエルサレム北方のラマの地に来たとき、彼はエレミヤにいった。
 「あなたはいまから自由だ。もし、バビロンに来たければ、来るがよい。あなたの面倒を見よう。来たくなければ、やめるがよい」。
 それから、ネブザルアダンはエレミヤに食糧の割当を与えて釈放し、ユダ総督ゲダルヤのところに身を寄せるようにとアドバイスした。
 こうして、エレミヤはエルサレムに留まることになったのである。
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